「人から愛されたい」という欲求は、幼少時の記憶に強く影響されます。
これは、養育者(父・母・祖父母など)から無条件に愛されることで満たされる欲求です。

しかし、養育者から無条件に100%愛された完璧な記憶を持つ人は、多くはいません。
自分でも気づかないうちに、何らかの愛されない記憶を抱えていたり、また何世代も前の生命危機の情報が、特定の役割をもつDNA配列(遺伝子)を介して世代間伝達されるケースがあるのです。

その心の傷や生命危機の情報が無意識のうちに不安感をつのらせ、「認められたい、愛されたい」という思いを強く抱かせるのです。 そして、「〜したら親にほめてもらえるかも」「〜したら友だちに好かれるかも」「〜したら上司に認めてもらえるかも」と考え、 家庭や学校、会社での人間関係の中で、偽りの自分をつくり上げていきます。

けれども、心のどこかで「何か違う。不自然だ」と感じ、むなしさや自己否定感が強まっていきます。
さらにその気持ちを埋めるため認めてもらおうとがんばることで、悪循環に陥ってしまうのです。

偽りの自分で生きることが、悪性ストレスをつくり出すならば、本来の自分で生きることができればそれはなくなります。
本来の自分で生きることは、誰かに認められるのを待つのではなく、自分が主体となって自分が満足する目標に向かって生きることなのです。 偽りの自分から本来の自分へと変わることで、ストレスフルな人生から愉しい人生に変わることができるのです。

偽りの自分から本来の自分へと変わるためには、まずは「人から愛されたい」欲求を満たす必要があります。もちろん、「人から愛されたい」欲求が満たされなかった幼少時や何世代も前の幼少時の実体験は、変えることはできません。
しかし、その実体験に対するイメージは、書き換えることができるのです。
私たちが頭の中で想像し何かをイメージしているとき、脳内では神経細胞が次々とシナプスでつながりあい、そのイメージを情報として海馬に記憶しています。

また、想像ではなく実際に何かを体験しているときも脳内では、イメージしているときと同じ現象が起きています。つまりイメージは、実体験と同じくらいの影響力を、脳に対して持っているのです。

そこで「SAT イメージ療法」では、まずは養育者に無条件に愛されたイメージを脳内でつくり上げていきます。このとき、脳はそのイメージをあたかも実体験のごとく記憶し、心の傷となっていたイメージを書き換えていくのです。
これにより、あるがままの自分を愛し、脳力や才能をフルに発揮している姿をイメージすることができるようになります。
そしてその姿こそが、本来の自分の姿なのです。

本来の自分の姿を知ったとき、現在の偽りの自分とのギャップに気づき、「自分はこういう人間になりたい」という思いが湧き起こってきます。
「SAT イメージ療法」では、この“思い”を大目標とし、これを達成することがゴールとなります。
大目標が決まったら、より行動しやすくするため、中目標、小目標と目標を細分化し、行動目標を設定していきます。

例えば、大目標を「積極的に生きる」と設定したら、中目標は「人に自分の考えを伝える」となり、小目標は「友人に自分の考えを伝える」となります。 自分が必ず達成できる目標に細分化していくことがポイントです。
小目標を立てても、まだ行動できる自信がない場合には、その小目標に対して実行できる自信度「行動の実行自信度」が、80%になるにはどのような行動をすべきかを考えます。
そして、行動の実行自信度が80%になるような小目標にさらに細分化していきます。
この作業を続けていくと、必ず80%以上の小目標を設定することができます。

このように、行動の実行自信度を80%にまで上げることで、目標を達成するための行動につながっていくのです
そして、行動を続け一つずつ着実に目標を達成していくことで、やがて本来の自分になることができるのです。