1948 年、大阪府に生れる。保健学博士〔東京大学大学院医学系研究科〕。
厚生省国立精神神経センター精神保健研究所研究室長、UCLA 神経精神医学研究所客員研究員、ハーバード大学医学部社会医学科客員研究員、世界保健機関〔WHO〕薬物依存局顧問を歴任し、筑波大学大学院教授人間総合科学研究科。

セラピーを受ける患者やクライエントが、心身の問題を自ら成長のエネルギーへ変えていくことができる「SAT療法」と呼ばれる独自の開発技法によるイメージ療法を確立する。またそれに基づいて心と免疫と遺伝子発現の関連を世界に先駆け研究している。
その国際的業績が評価され、『Marquis Who's Who in the World 2010』に収載された。

著書には『SAT療法』、『SAT法を学ぶ』、『カウンセリング医療と健康』(それぞれ金子書房)、『がん、うつ病から家族を救う愛の療法』(主婦と生活社)、『健康遺伝子が目覚めるがんのSAT療法』(春秋社)、『幸せになるDNA結婚』(幻冬舎コミックス)、『50歳からの夫婦心理学 運命愛はとりもどせる』(講談社)、『自分のDNA 気質を知れば、人生が科学的に変わる』(講談社+α新書)、他多数。
近著は『見通しが立たない状況下で生き残る法』(きこ書房)。

生真面目な遺伝子をもつ日本人が、戦後経済を発展させ、豊かになった日本社会。
今や地球上で最も平和でかつ豊かな社会にわたしたちは暮らしているといえる。
しかし、その代償として、わたしたちは大きなストレスを背負い込んでしまったようである。 現在、日本には、ストレスを原因とする心の病の患者数は約三〇〇万人いると推定されている。 七割を超える企業で、精神の疾患を抱える社員が増加傾向にあることもわかっている。
日本は先進国でもトップの自殺率である。九年連続で年間公式報告で約三万人(実際はその三倍ともいわれている)の自殺者が出ており、そのうち九割がうつ状態にあったといわれる。
また、ストレスを起因とするがんの発症率も増加傾向にある。
いくら化学療法や放射線療法、物理療法が進歩したといっても、人類はがんを相変わらず根治できない。
日本では、年間三〇万人が死亡している。

わたしがSAT療法の研究を始めた最初の動機は、わたしの20歳代のころの、1973年の日本看護協会調査研究部時代の研究にある。
当時、医療サービス研究の一環として、東京の主だった有名大学病院の入院患者の症例を相当数検討していた。
そこでわかったのは、日本の病院は「野戦病院」に過ぎない、ということであった。
たとえば、ある患者が肝炎となって入院し、症状が軽くなって退院しても、その後のライフスタイルが改善されないので、やがて慢性肝炎となって再入院し、さらに肝硬変、肝臓がんと悪化して、当然のように再入院を繰り返す診療記録がたくさんあったのだ。
ライフスタイルが変わらなければ、生命に危険がおよぶと体が警告を発しているのに、医療者は対症療法しかできず、本人も自覚が持てず、やがて死を迎えてしまう。「いったいなぜ?」という素朴な疑問があった。
わたしは大学、大学院で行動科学を学んでいたので、患者の病気の悪化を予防する行動変容の支援があって当然と思っていたのである。そんな思いが原点となり、SAT療法の開発に当たってきた。
その詳細なプロセスは割愛するが、この療法で一人でも多くの人の人生がより幸せなものになれば本望である。
SAT療法にもとづいて、自宅で一人で簡単に取り組めるプログラム「SATメンタル・ヘルスケア・プログラム」が開発された。 専門のセラピストによる質問形式のカウンセリングをCDとテキストブックで体験しながら、ストレスやさまざまな問題に対処する自己カウンセリングおよびコミュニケーションのスキルを身につける、というものである。
健康維持・増進、健康な人のうつ病予防、生きがいの発見、目標達成力の強化、潜在脳力の開発、人間関係の改善に効果が発揮されるようにプログラムされている。
こうしたツールも有効に活用して、あなたのメンタルヘルスをいつまでも健全に維持・増進しながら、この世に生まれてきた意味を理解しつつ、幸せな人生を全うされることを祈ってやまない。
1936 年生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学附属病院第三外科、都立駒込病院を経て、82 年、帯津三敬病院を設立。
現在、同病院名誉院長。帯津三敬塾クリニック主宰。日本ホリスティック医学協会会長、日本ホメオパシー医学会理事長も務める、まさに日本のホリティック医療の第一人者である。
主な著書/『死を思い、よりよく生きる』(廣済堂出版)、『健康問答』(五木寛之氏との共著、平凡社)、『まるごと<健康>』(春秋社)、『自然治癒力の驚異』(講談社)、ほか。

私は、長きに渡って西洋医学、中国医学、代替療法の長所を統合した治療を行う「ホリスティック医学」の研究と臨床を 行ってきました。そして、その一つとして行っているのがSAT療法です。
SAT療法の共同研究者の一人として、がん患者に3年間SAT療法を施したところ、免疫力向上、活性酸素の過剰発生防止、がん抑制遺伝子の活性 化といった成果が見られました。また、患者の不安や抑うつといった、精神面のコントロールにも良い成果が出ています。
過度のストレスが免疫力を低下させることは知られています。つまり、SAT療法で精神面のコントロールができるようになると、ストレスの感じやすさが和らぎ、免疫力の向上が図れます。
このように素晴らしい効果を発揮しているSAT療法を、健康な方がメンタル・ヘルス向上などのために自宅で取り組めるように商品化した『SATメンタル・ヘルス・プログラム』は、ストレスに悩む多くの人の人生をより良いものにしてくれることでしょう。ぜひ、クオリティ・オブ・ライフの向上に役立ててください。